2023.01.16  | レポート | 異能アントレチャレンジ 

2022年度国際戦略講座の最終発表会が行われました

 

本年度の講座は5月28日から始まり、12月17日に最終発表会が行われました。今年度は、「世界をリードするS&P500企業の興隆衰退や財務諸表を参考に、国際情勢をよく踏まえ、日本復活の礎となる新事業を提案してください」という課題で、グループワークにより取り組みました。前期は、国連安全保障理事会 常任理事国の拒否権をテーマにした討論を通じて国際情勢の調査・議論を行うとともに、財務諸表の基礎学習を行いました。後期は、課題に沿って事業戦略の立案に取り組み、数値データをもとに世界の動きを分析、財務諸表(損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書)により企業の戦略をひも解き、企業の飛躍や社会課題を解決し日本の姿を変えるような事業戦略を立案・提案しました。この間、自動車メーカー、電気通信事業、化学工業、空気調和設備事業等の役員によるWSを複数開催し、参加者はその内容を活用しながら新事業を検討しました。最終発表会では、企業役員の方々にも出席いただきました。8つのチームから新事業提案が行われ、内容が優れていた3つのチームには各社役員から特別賞が贈られました。

 


グループワークの様子

合宿での全体討論の様子

最終発表会での特別賞授与(高砂熱学工業の常務賞)の様子

【受講者の声】
■正直、始めは、毎週土曜の朝 9 時からの講座で、知り合いもあまりおらず、継続していけるのか、馴染んでいけるのかと不安もありました。しかしながら、グループワークではみんな話しやすくて、合宿でもたくさん話し合えて、お互いに意見を言い合えることができ、とてもいい環境だと思いました。特に、後期の最終発表に向けて、チームで頑張っていると、大変なこともたくさんありましたが、チームメンバー同士でさらに仲が深まり、先輩方ともたくさん話すことができて、とても楽しい時間を過ごすことができました。
■定量的に議論する力について、まず何事も定量的な根拠を求める姿勢が身につきました。現在議論されている社会問題は本当に問題なのか、そうであるならばどこが問題なのか、データに基づいて考えようとすることができるようになったのです。データが見つからない場合は、複数のデータから推定するようにもなりました。そして、根拠となるデータの1つとして財務諸表を使うことができるようになりました。受講前は全く理解できずただの数字の羅列に思えていた財務諸表ですが、講座で基本的な語句や指標の考え方を学び、今は財務諸表の簡単な数字を使って議論できます。